不動産仲介からM&A業界に転職可能？転職を成功させるには3つの対策が必要

「不動産仲介会社からM&A業界へ転職するにはどんな人が向いているか？」

経営者の高齢化や後継者不足問題から、M&A業界の需要は年々右肩上がりとなっています。

また、全国的にもM&Aへの関心が高まったことで、M&A業界は、業界経験者だけでなく、異業種・未経験からの人材確保の動きが顕著になりました。

各業界の営業スペシャリストが集うM&A業界への転職には、相応の対策が求められます。

1.不動産仲介会社からM&A業界へ転職するための3つの対策術

仲介業という点において類似点の多い不動産仲介会社とM&A業界ですが、転職難易度が非常に高い事には変わりありません。

当然、事前対策なしでは、門前払いされる可能性も高くなりますので、以下の3つの対策を行うことが大切です。

1-1.即戦力であることをアピールする

M&A業界において重要視されるのは、肩書や学歴ではなく「即戦力であるかどうか」です。

M&A業界における即戦力というのは、高い営業力を備えている人の事を指しますが、具体的には以下の通りです。

1-1-1.営業成績が上位10％以内

各業界の営業のスペシャリストが集うM&A業界ですので、相応の高い営業力が求められます。そのため、現職における営業成績が上位10％以内であることは、非常に効果的なアピールポイントになります。

1回だけ上位成績に入った実績よりも「常に上位成績をキープしていた」という方が高い評価を受けるのは自明の理と言えるでしょう。

1-1-2.トップセールスマンとして表彰された実績

企業内における営業成績が高い人に贈られる表彰も、評価の対象になります。

また、不動産仲介業においては、全国的に開催されるコンテスト（例：売買仲介営業プロフェッショナルアワード）などの成績も、アピールポイントとして効果的です。

1-2.M&Aに関する資格の習得

不動産仲介会社からM&A業界への転職を目指すにあたって、M&Aに関する知識・資格をどれだけアピールできるかが成功の鍵になります。

M&A業務において、財務や会計、税務、法務といった専門的な知識を持ってコンサルティングする能力が求められます。

また、エクセルを使った業務が多いので、最低でも「日商簿記2級以上」は押さえておきたいところです。

クロスボーダーM&A会社を目指すなら

クロスボーダーM&A（海外企業とのM&A）が中心の会社に転職する場合は、相応の英語力が求められます。

上記の資格を取得していると、転職成功の可能性が高まるので、積極的に取得することをおすすめします。

1-3.M&Aに特化した転職エージェントの活用

一概に転職エージェントといっても、分野は多岐に渡りますが、その中で「M&A業界に特化した転職エージェント」を活用することが重要です。

M&A特化型転職エージェントを活用するメリットは、以下の通りです。

1-3-1.M&A業界経験者が多数在籍

M&Aに特化した転職エージェントの場合、業界経験者が在籍しているため、過去事例や最新動向といったアドバイスを受けることが可能です。

特にM&A業界は、試験の秘匿性が高く、一般企業と比較しても特殊な試験が多いので、経験者のアドバイスを受けられるのは大きなアドバンテージになります。

1-3-2.試験対策のサポートが受けられる

前述の通り、M&A業界は試験対策が困難（＝特殊な試験が多い）なので、テンプレート通りの対策では、書類審査すら通過できない可能性があります。

効果的な履歴書・職務経歴書の書き方から試験（面接）対策に至るまで、M&A業界に特化したサポートが受けられるのは、特化型転職エージェントの強みでしょう。

1-3-3.転職エージェント唯一の非公開求人

特化型転職エージェントには、その転職エージェントからの紹介でしか応募できない非公開求人というものがあります。

一般公開されている求人は、必然的にライバルも多くなるため、転職難易度が上がってしまいます。その点、非公開求人ならライバルが少ないところで勝負できるので、転職成功の鍵になるのは間違いないでしょう。

2.まとめ

不動産仲介会社からM&A業界へ転職するための対策術を解説しました。

コツを押さえることで転職が有利に働くことは間違いありませんが、それだけで転職できるほどM&A業界は甘くありません。

各業界の営業スペシャリストが集うM&A業界で勝負するには、個人のスキルだけでなく、転職エージェントのサポートが不可欠です。

転職成功率を高めるためにも、転職エージェントの活用を検討してみてください。