地方銀行からM&A業界への転職に必要な3つスキルとは?

2024.04.30
転職ノウハウ

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「地方銀行からのキャリアパスとしてM&A業界への転職を考えている」

「地方銀行で培ったスキルはM&A業界でも通用する?」

「どういったスキルがあるとM&A業界に転職できる?」

 

地方銀行での営業リテール、法人営業をきっかけに、M&A業界への転職を検討する人が増加しています。また「経営者からM&Aの相談を受けても外注するしかない状況に歯痒い思いをしている」という方も多く、キャリアパスを目的とした転職も増えています。

一方で、転職難易度の高さから「異業種からの転職は無理」「応募してみたけど書類落ちした」「結局は業界経験者が優遇される」とネガティブな意見も散見しているのも、また事実です。

そこで当記事では、

  • 地方銀行からM&A業界へ転職するために必要なスキル
  • 地方銀行(異業種)からM&A業界への転職を有利にするため方法

上記について、詳しく解説します。

 

1.地方銀行からM&A業界に転職するために必要な3つのスキル

結論から言うと、地方銀行(=異業種)からでもM&A業界への転職は十分可能で、大手M&A会社に転職を成功した人も数多く存在します。

とはいえ、転職難易度が非常に高いことは事実で、「M&A業界に求められるスキル」を習得していることが成功の鍵になります。

地方銀行からM&A業界に転職するためには、以下のスキルが重要です。

  1. 営業スキル
  2. 専門スキル
  3. 管理スキル

それぞれについて、詳しく解説します。

 

1-1.営業スキル

地方銀行での営業リテールや法人営業で培った営業スキルは、そのままM&A業界でも通用します。ですが、各業界の営業スペシャリストが集うM&A業界において、生半可なスキルでは太刀打ちできません。

具体的には、現職における以下の成績を修めている必要があります。

  • 企業内における営業成績が上位10
  • 上位の成績を常にキープしている
  • トップセールスマンとして表彰されたことがある
  • 営業部門において高い地位に就いている

M&A業界は、クライアントの殆どが経営者になるため、高い営業力が求められます。

その点でも、地方銀行の営業リテールで培ったスキルをアピールできれば、転職が有利に働くことは間違いないでしょう。

 

1-2.専門スキル

M&A業界への転職において、前述で解説した営業スキルと同じくらい、M&Aの知識・経験は重要なファクターです。現に、異業種・未経験よりも業界経験者が優遇されるのはそのためです。

そのため、地方銀行(異業種)からM&A業界へ転職を目指すなら、業界経験者よりも知識で勝っていることをアピールする必要があります。

具体的には、以下のスキル(資格)が有効に働きます。

  • M&Aエキスパート認定
  • M&Aスペシャリスト
  • JMAA認定M&Aアドバイザー
  • ファイナンシャルプランナー(FP
  • 日商簿記2級以上
  • 事業継承士
  • 弁護士
  • 司法書士
  • 税理士
  • 公認会計士

M&A業務を遂行するにあたって、財務や会計、税務、法務といった知識は不可欠で、上記の資格取得はライバルと差別化を図ることにも繋がります。

また、クロスボーダーM&A会社への転職を検討している場合は、「USCPA(米国公認会計士)」や「TOEIC(国際コミュニケーション英語能力)」といった資格も有利に働きます。

 

1-3.管理スキル

地方銀行は複数案件を同時並行することも珍しくないですが、それはM&A業界でも同様で、より高度な管理能力が求められます。

また、業務量の増加に合わせて拘束時間(残業時間)も長くなり、月平均5080時間、佳境時には100時間を超えることも。

M&Aディールを円滑に且つリスクマネジメントを兼ね備えている営業マンは、M&A業界において重宝されます。

管理業務に関するおすすめ資格

プロジェクト管理に関する資格は、以下の通りです。

  • PMOスペシャリスト認定資格
  • P2M試験
  • プロジェクトマネージャ試験
  • PMP

上記4種は、世界的にも注目されている認定資格になりますので、専門スキルで解説した資格と合わせることで、転職が有利になるのは間違いないでしょう。

 

2.地方銀行からM&A業界への転職を有利にするための方法

前述の通り、「営業スキル」「専門スキル」「管理スキル」の3つのスキルを習得することで、M&A業界への転職は非常に有利なものになります。

とはいえ、転職難易度の高いM&A業界を目指すなら、準備や対策が多いに越したことはありません。

M&A業界への転職を有利にする方法、それは「転職エージェントの活用」です。

とはいえ、どこでもいいわけではなく“M&Aに特化した”転職エージェントが大前提になります。

M&A特化型転職エージェントを活用するメリットは、以下の通りです。

 

2-1.M&A業界経験者が多数在籍

M&Aに特化した転職エージェントの場合、業界経験者が在籍しているため、事前対策や最新動向といったアドバイスを受けることが可能です。

特にM&A業界は試験対策が困難と言われているため、現場感を知る良い機会になります。

 

2-2.効果的な試験対策のサポートが受けられる

前述の通り、M&A業界は試験対策が困難(=特殊な試験が多い)なので、テンプレート通りの対策では、書類審査すら通過できない可能性があります。

履歴書や職務経歴書の書き方から試験(面接)対策に至るまで、M&A業界に特化したサポートが受けられるのは、特化型転職エージェントの強みでしょう。

 

2-3.非公開求人が多数

特化型転職エージェントには、その転職エージェントからの紹介でしか応募できない非公開求人というものがあります。

一般公開されている求人は、応募条件が厳しかったり、待遇があまり良くなかったりと、満足のいく求人が少ないのが現状です。一方で、非公開求人は「好条件・高待遇」の案件が多く、且つライバルが少ないため、納得のいく転職を目指した方にはうってつけです。

 

3.まとめ

地方銀行からM&A業界に転職するために必要なスキルについて解説しました。

地方銀行の営業リテール、法人営業で培ったスキルは、M&A業界でも十分に通用します。

ですが、各業界の営業スペシャリストが集うM&A業界において、ライバルと差別化を図るには“あと一歩”が必要です。

その“一歩”を勝ち取るにも、転職エージェントを友好的に活用してみてはいかがでしょうか。

 

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林健太郎…中之島キャピタルでM&Aコンサルタントを経験。成約も複数件経験し、マネージャーとして勤務後、M&A専門人材紹介会社のNewMA株式会社を設立。