「キーエンスのインターンは優遇があるのでは?」と気になったことはありませんか?
高年収・成長環境を求める就活生にとって、キーエンスのインターンは非常に魅力的であり、効率的に内定を獲得したいと考えている方も多いでしょう。
キーエンスのインターンには優遇措置が全く存在しないとは一概に言えません。
この記事では、キーエンスのインターン優遇の実態から、実際のインターンの内容、参加者の声まで、あなたがインターンに参加すべきかどうかを判断するために必要な情報を解説します。
社名 | 株式会社キーエンス |
事業内容 | センサ・測定器・画像処理機器などの開発・製造・販売 |
代表 | 代表取締役社長 中田 有 |
設立 | 1974年5月27日 |
資本金 | 306億3,754万円 |
売上高 | 1兆591億円(2024年度・連結) |
営業利益 | 5,498億円/51.9%(2024年度・連結) |
株式上場 | 東京証券取引所プライム市場 |
国内拠点 | 本社・研究所:大阪市東淀川区東中島1-3-14 東京研究所:東京都港区台場2-3-1(トレードピアお台場18F) 高槻事業所:大阪府高槻市明田町2-13 その他:ロジスティクスセンター、クオリティ・ラボ、営業所(39か所) |
海外拠点 | 北米・南米:アメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル ヨーロッパ・アフリカ:フランス、ドイツ、南アフリカなど24ヵ国 アジア・中東・オセアニア:中国、マレーシア、シンガポールなど16ヵ国 |
従業員数 | 連結:12,261名(2025年3月現在) |
平均年齢 | 34.8歳(2025年3月現在) |
平均勤続年齢 | 11.1年 |
平均年収 | 2,039万1,138円 |
キーエンスのインターンには、本選考で一次面接がスキップされるといった“優遇”が用意されていることがあります。とはいえ、それを勝ち取るには、なかなか手強い選考をくぐり抜けなければなりません。
というのも、キーエンスは年収の高さや成長スピードの早さで知られていて、学生からの注目度が非常に高い企業です。実力主義の文化に惹かれた多くの意欲ある学生がエントリーする結果、どうしても倍率が跳ね上がってしまうのだと考えられます。
"それでいうと・・・キーエンスは、どこの大手よりも早期内定出してるよなぁ
新卒で入ってきた子もキーエンスもらってたけど2年の冬頃にスカウトもらえたらしいなぁ”
引用: Xポスト(@PRO_AGENT00、2024年9月11日投稿)
実際、キーエンスに限らず、大手企業の中には「インターン経験者を本選考で優遇する」という流れが広がっています。
"3年の夏にインターンいくつか行って、3年の1月から3月には早期選考の案内が来て4月初め頃にはもう内々定が出揃って就活終えてる感じの子が多いと思う
もっと早くに終わってる子もいるよ"
引用: ガールズちゃんねる(#149、2025年5月26日投稿)
“企業による。優秀な人材は早く確保したいから夏インターン合格者は一次面接優遇だけじゃない、ほぼ内定の企業も多いよ。特に大手や理系の専門職は。”
引用: ガールズちゃんねる(#61、2025年7月16日投稿)
こうした背景を踏まえると、インターンに挑戦するかどうかは、自分の志望度と照らし合わせながら慎重に見極めたいところです。「今、本気で目指したいかどうか」──その問いに素直に向き合うことが、結果的に後悔しない選択につながるはずです。
キーエンスのインターンは、就活生の中でも特に人気が高く、倍率は約76倍程度です。
【倍率の根拠】
リクナビのプレエントリー候補リスト登録人数:22,766名(2025年7月30日時点)をインターンシップ応募者数として仮定し、全インターンシップ参加予定数を300名と仮定して倍率を試算
※出典: リクナビ
リクナビでキーエンスをプレエントリー候補にしている就活生のうち、半分が実際にインターンシップを応募したとしても、倍率は約38倍とかなり狭き門であることがわかります。
これだけの競争を勝ち抜くためには、当然ながら相応の対策が欠かせません。「なぜキーエンスなのか」「どんな価値を提供できるのか」といった問いに、しっかりと答えられるだけの準備が求められます。
【エンジニア職向けインターンシップの選考フロー】
※出典: マイナビ
【営業職向けインターンシップの選考フロー】
※出典: マイナビ
【S職向けインターンシップの選考フロー】
※出典: マイナビ
ただ、ここを乗り越えた先には、早期選考への案内や業界理解の深まりといったリターンがあります。目の前の倍率に気後れするのではなく、「自分は挑戦する価値がある」と思えるかどうか。その覚悟が、合格の第一歩になるのかもしれません。
キーエンスのエンジニア職インターンは、「現場に近いリアルな課題解決」を体験できる実践型プログラムで構成されており、技術職志望の学生にとって有意義な機会です。
【概要】
開催地域 | 東京、大阪 |
開催時期 | 8月上旬~9月下旬(2025年度の場合) |
実施日数 | 1日 |
学業配慮 | 夏季休業等 長期休暇に開催 |
報酬 | なし |
交通費 | あり |
宿泊費 | あり(遠方の参加者に限る) |
社員の方と接する場面も多く、ワークに取り組む合間に現場の雰囲気や働き方を肌で感じられるのも魅力のひとつ。
理系の勉強をしてきた人にとっては、今まで積み重ねてきた知識や思考力を実際の場で試せる貴重な機会になるはず。もし少しでも興味があるなら、迷わず一歩踏み出してみるのがいいと思います。
技術職を目指すうえで、「どんな製品をつくっているか」や「どんな技術が強みか」も大切ですが、それと同じくらい気になるのが、“誰と、どんな雰囲気の中で働くのか”という点ではないでしょうか。
キーエンスのインターンでは、そうした部分を肌で感じられるように、社員との座談会がしっかり組み込まれています。そこでは、現場で働くエンジニアの実体験や、入社後のキャリアの話、仕事のやりがいや難しさまで、リアルな話を直接聞くことができます。
【実施内容】
プログラム | ※変更可能性あり ・キーエンスのニーズ発掘手法を学ぶ ・ディスカッションで会社選びの視野を広げる ・理系職種の仕事紹介&社員座談会 ・性格分析フィードバック(選考時の適性検査を活用) 登壇予定 ・商品開発職 ・コンサルティングエンジニア ・生産技術職 ・ICT職 |
フィードバック | あり(就業体験後) |
参加社員 | 5~10人未満 ・部長・課長など管理職 ・主任・チームリーダーなど中堅社員 ・若手社員・新入社員 |
こうした実体験を通して、自分にとって本当にフィットする企業かどうかを見極められるのは、インターンならではのメリットといえるでしょう。
キーエンスのエンジニア職インターンに参加するには、いくつかの選考ステップをくぐり抜ける必要があります。
【応募要項・選考フロー】
参加条件 | 理系学部/学科/専攻の学生 |
各回の参加学生 | 50~100人未満 |
選考フロー | 1.エントリー 2.申込書 3.個別面接(1回) 4.適性検査 5.インターン参加決定 |
「どうしてこの会社で働きたいのか」「エンジニアとして、何を実現したいのか」。そういった問いに、自分の言葉でしっかり答えられる状態にしておくこと。それが突破の第一歩になると思います。
2024年度に実施されたキーエンスのインターンシップでは、内容の濃さと実践性、そして現場社員との距離の近さが、参加者の満足度を高めていたようです。
※引用: 株式会社キーエンス
口コミを参考にすることで、自分がこのインターンに参加すべきかをより具体的にイメージできるはずです。
キーエンスのビジネス職インターンは、提案型営業を実体験できるグループワーク中心のプログラムです。参加者同士で顧客課題に向き合い、論理的な思考力や伝える力を鍛える内容となっており、「営業ってこういう仕事なんだ」と肌で感じられる貴重な機会になります。
【概要】
開催地域 | 東京、大阪、WEB |
開催時期 | 5月~9月(2025年度の場合) |
実施日数 | 2~4日 |
報酬 | なし |
交通費 | あり(一部のプログラム) |
宿泊費 | あり(一部のプログラム) |
社員との座談会もあり、リアルな働き方やキャリア観に触れられるのも魅力のひとつ。営業職を視野に入れている人はもちろん、「人と向き合う仕事に興味がある」という方にもおすすめです。少しでも気になるなら、ぜひ挑戦してみてください。
キーエンスのインターンでは、「顧客への提案」を軸にしたケーススタディに取り組むことになります。実践的で、営業職に求められる視点や考え方をダイレクトに試される内容になっています。
【実施内容】
プログラム | ・お客様の課題を発掘する手法を体験 ・課題の核心に迫るコミュニケーションスキルを体感 ・グループワークでライブディスカッションを実施 ・社員座談会 |
フィードバック | あり(就業体験後) |
参加社員 | 5~10人未満 ・部長・課長など管理職 ・主任・チームリーダーなど中堅社員 ・若手社員・新入社員 |
難しさの中にこそ、本当の学びがある。そう感じさせてくれる環境です。自分の力を試してみたい人にとっては、これ以上ないステージかもしれません。
インターンに申し込む際には、動画の提出が求められます。この映像を通して見られるのは、「会社の価値観とどれだけフィットしているか」といった部分でしょう。表面的な自己PRでは響きません。
【応募要項・選考フロー】
参加条件 | 学生(学部・学科・専攻問わず) |
各回の参加学生 | 未定 |
選考フロー | エントリー動画提出 |
経営理念:最小の資本と人で、最大の付加価値をあげる。
3つの価値観:
「常に合理的に判断する」「個ではなくチームで戦う」「任せることで人は育つ」
※出典: 株式会社キーエンス
少し構えてしまうかもしれませんが、伝えたいことを絞り込んで、自分らしい言葉で届けてみてください。
2024年度に実施されたキーエンスのインターンシップでは、単なる就業体験を超えた“自己成長の場”として高く評価されていました。
※引用: 株式会社キーエンス
このように、参加者のリアルな声からも、キーエンスのインターンがいかに本格的で価値ある機会であるかが伝わってきます。覚悟をもって挑戦する価値は十分にあるでしょう。
S職のインターンでは、ただ話を聞くだけでなく、社員との座談会や実践に近いワークを通じて、現場で求められる判断力や考え方の深さに触れる機会があります。「こういう視点が必要なんだな」と気づかされる場面も多いはずです。
【概要】
開催地域 | 東京、大阪 |
開催時期 | 8月~11月(2025年度の場合) |
実施日数 | 2~4日(2日間) |
報酬 | なし |
交通費 | あり |
宿泊費 | あり(遠方の参加者に限る) |
「自分に向いているかどうか」って、考えているだけではなかなか分からないもの。実際にやってみることで、思いがけずしっくりくる瞬間が訪れたり、将来のイメージが少しだけクリアになることもあるかもしれません。
S職(事務職)には、顧客の課題に対して技術とビジネスの視点から最適解を導く力が求められるため、ワークの内容も抽象度が高めです。
【実施内容】
プログラム | ※変更可能性あり ・「課題解決~企画提案」体験 ・「電話応対」体験(スクリプトあり) ・オフィス見学&社員座談会 ・性格分析フィードバック(選考時の適性検査を活用) |
フィードバック | あり(就業体験後) 個人フィードバックあり |
参加社員 | 5~10人未満 ・部長・課長など管理職 ・主任・チームリーダーなど中堅社員 ・若手社員・新入社員 |
ワーク後には社員からのフィードバックがあるほか、オフィスを見学できるのが魅力。社員の雰囲気を知れるのはもちろん、会社で働いている自分をイメージしやすくなります。
実際に働くような臨場感の中で、「考え抜く力」と「伝える力」を鍛えたい方にとって、非常に濃密な時間になることでしょう。
キーエンスのS職インターンに参加するには、エントリーから面接に至るまで複数の選考ステップを突破する必要があります。
【応募要項・選考フロー】
参加条件 | 四年制大学を卒業、もしくは大学院を修了見込みの学生 |
各回の参加学生 | 未定 |
選考フロー | エントリー適性検査個別面接(1回)/WEB個別面接(1回)/WEBインターン参加決定 |
S職インターンの選考はハードルが高いものの、それを乗り越えた先には早期選考への優遇や、確かな自己成長が待っているでしょう。
2024年度にS職インターンへ参加した学生からは、充実した内容に高い満足感を得られたという声があがっています。
※引用: 株式会社キーエンス
S職インターンの特徴は、単なる営業体験ではなく、“顧客の課題をどう解決するか”という本質に踏み込む構成にあります。選考・内容ともに高難度ながら、それ以上の価値を実感できる濃密な体験となっているようです。
最後に、キーエンスに関するよくある疑問をまとめてみました。
キーエンスのインターンは、応募者の数も多く、選考の難易度もなかなか手ごわいものです。だからこそ、いきなり本番に挑むよりも、少しずつ段階を踏んで準備していくことが大切になります。短い選考時間の中で自分の良さを伝えるには、それなりの下ごしらえが欠かせません。
たとえば、まずは企業のことをしっかり調べて、どんな価値観を大切にしているのかを知る。そのうえで、自分の考えや経験とどう重なるのかを、言葉にしてみる。ここがぼんやりしていると、面接の受け答えにもブレが出てしまいます。
それから、自分のアピールポイントやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を整理しておくのも欠かせません。身だしなみやビジネスマナーも、ある程度意識しておくと安心です。
「そもそも、なんでインターンに参加したいんだっけ?」と立ち止まって目的を明確にしておくのも、案外忘れがちなポイントだったりします。そして、口コミサイトや就活アプリで情報を集めておけば、面接で意表を突かれるような質問にも落ち着いて対応できるかもしれません。
こうしたひとつひとつの積み重ねが、結果として自信につながっていきます。高倍率の中でもしっかり自分を出し切るために、できることから少しずつ備えていきましょう。
キーエンスのインターンに挑戦するつもりなら、オムロンやパナソニックのような似た業界の他社にも目を向けておくと、気持ちにも余裕が生まれます。
というのも、キーエンスのインターンは人気が高く、正直、誰もが通過できるようなものではありません。だからこそ、「もし通らなかったらどうするか」という視点を持って、あらかじめ複数の企業を併願しておくと安心です。
ただの“保険”というより、むしろ自分の価値観を整理するための大切な材料になるはずです。
実際に見比べてみると、それぞれの会社が大切にしている文化や仕事のスタイルが少しずつ違うことにも気づけると思います。そうした違いを感じ取れること自体が、就活の精度を高めるきっかけになるのではないでしょうか。
キーエンスのインターンに参加する際、遠方からの参加者にとって気になるのが「交通費や報酬の有無」です。結論から言うと、キーエンスのインターンでは交通費および宿泊費の支給があります。ただし、報酬はありません。
交通費・宿泊費の支給がある理由は、全国から優秀な学生を集めるための配慮です。特に地方在住の学生にとっては、移動や滞在にかかるコストがネックになりがちですが、キーエンスではそのハードルを取り除く制度が整っています。
金銭的な面での負担を抑えて参加できる環境が整っているため、「遠方だから無理かも」と感じている方も、まずは積極的にチャレンジしてみる価値があるでしょう。
キーエンスのインターンは、本選考での優遇措置や「成長できる」という参加者の声からも、非常に価値のある機会であることがわかります。選考難易度は高いものの、適切な対策を行うことで突破の可能性は十分にあります。
本記事で解説した選考対策や参加者の声を参考に、ぜひキーエンスのインターン参加を検討してみてください。「やってみたいけど、自信がない」と感じているあなたにこそ、チャレンジしてほしい。踏み出した一歩が、就活を変える大きなきっかけになるかもしれません。