「日本M&Aセンターの評判はどうなんだろう?」
「噂でやばいって聞くけど、実際のところは?」
この記事をお読みになっているあなたは、このような噂の真実が知りたくて訪れたのではないでしょうか。
日本M&Aセンターについて調査すると、売上高が全国トップクラスであるという華々しい成績とは裏腹に、「やばい」「不祥事」といったネガティブワードが散見しています。
M&A業界でも大手企業の一角とも称される日本M&Aセンターですが、実際のところは蓋を開けてみないと分からないものです。
そこで、当記事ではM&A特化型転職エージェントの視点から、世間に溢れる噂について言及していきます。
特に、日本M&Aセンターへの就職・転職を検討している方は、参考にしてください。
日本M&Aセンターの評判について調査する中で、特に目立った3つをピックアップしました。
上記3つの噂の真相を深掘りしていきます。
日本M&Aセンターは激務という噂について、こちらは「概ね真実であるが、時代の流れで変化してきた部分もある」というのが真相になります。
日本M&Aセンターに限らず、M&A業界は「忙しさに波がある」という特徴があります。
M&A業務は、大きく分けて「ソーシング業務」「エグゼキューション業務」のプロセスに分類され、どのプロセスを実行しているかでも仕事量は大きく変わります。
それぞれについて、もう少し深掘りしていきます。
ソーシング業務は、主に情報収集やロングリストの作成、候補企業の選定といった「準備段階のプロセス」になります。
業界的には、この時期は閑散期とされ、この時期に残業が必要とされる仕事量はほとんどありません。
ただ、一昔前は「候補先を見つけるまで帰るな」「定時に帰宅するのは仕事をしていない証拠」という残業励行の風潮があり、定時で帰宅しづらいという仕事環境が蔓延していたのも事実です。
現在は、コンプライアンスの見直しや働き方改革による意識変化により、勤務時間内で成績を上げることの方が評価されるようになり、定時で帰宅するのが当たり前の環境になっています。
日本M&Aセンターは大手企業ならではの徹底した教育機関、社員同士のナレッジ共有の場を多く設けるなど、企業内での交流にも力を入れています。
このような社風から、新入社員の中には先輩や上司とのコミュニケーションを積極的に求める人が多く、スキルアップのために自発的に残業をするケースも見受けられます。
閑散期を効果的に活用する姿勢が伺えます。
エグゼキューション業務は、M&A交渉や契約に関する重要なプロセスですので、非常に忙しい時期(繁忙期)になります。
実際のプロジェクト規模にもよりますが、残業時間は月平均30~50時間程度で、規模が大きいプロジェクトや複数のプロジェクトが同時並行しているような状況では、月平均80〜100時間を超えることもあります。
特に契約プロセスについては、経営者も慎重な姿勢を見せることが多く、突如クライアントが消極的な姿勢を見せ、契約直前で難航することもあったり、予期せぬトラブルが発生したりと、計画通りにいかないことが実情です。
当然、そのような佳境を迎えている場面では、プロジェクト遂行のため残業することも増えますので、そういった点では激務であるとも言えます。
とはいえ、それを克服した先に得られる達成感や高額な報酬がM&A業界の魅力であるとも言えます。したがって、これらの要因が「激務である」という噂の真実に繋がっているのかもしれません。
前項でお伝えしたように、コンプライアンスの観点から、会社側が一方的にクビにするということはありません。
では、なぜ「クビにされる」という噂が流れたのかというと、M&A業界が完全実力社会であることが起因します。
「2-2.頑張りがしっかりと評価される(トッププレイヤーは年収1億円越え)」で詳しくお話ししますが、日本M&Aセンターは成果報酬制(インセンティブ制度)を導入していますので、プロジェクトの成功に応じて青天井で給与がアップします。
一方で、プロジェクトが成功しなければインセンティブがゼロになるだけでなく、会社全体の売上にも大きな影響を与えるため、白い目で見られることはないにしても、少なからず嫌な雰囲気が漂うこともあります。
その空気に耐えられず、自ら辞職を申し出るという人も一定数いることから、「クビにされる」という噂が広まったのでしょう。
日本M&Aセンターで、実際に次のようなニュース(不祥事)がありました。
◇日本M&AセンターHD社長「不適切だった」資金目当てのM&A仲介
(参照:朝日新聞デジタルより)
内容を搔い摘むと、買収先から引き出した資金を、別のM&Aや運転資金に充てられていた、というものです。
このM&Aスキーム(手法)自体は違法なものではありませんが、「資金目当て」と思われる案件が社内で常態化していたことから、問題視されたという事案です。
すぐさま取締役会が行われ、社長を含む当時の役員への厳しい処罰とともに、社内ルールの大幅な改定が取り組まれたということで、一旦の終息となりましたが、ビジネスタトゥーとしては残り続けます。
現在はこのような手法は原則禁止となり、買い手に対する財務チェックの大幅強化が行われたことからも、M&A最大手としての責任を強く実感しているのだと感じます。
この不祥事の背景には様々な要因がありますので、一概に日本M&Aセンターだけの問題ではありませんが、大手企業というブランドも相まって、不祥事=やばい会社という風に伝わっていったのでしょう。
日本M&Aセンターに関するやばいと噂される真相について、お分かりいただけたのではないでしょうか。
全ての噂がまったくの嘘というわけではないものの、情報が歪曲して伝わってしまっている部分が多く存在します。
今の日本M&Aセンターは、業界最大手の名に恥じない企業であり、今後もM&A業界を席巻していく会社ですので、就職・転職先として非常に価値の高い選択肢の一つと言えるでしょう。
次に、日本M&Aセンターの良い評判と魅力についてお話ししていきます。
良い評判の魅力については、次の通りです。
上記4点について、詳しくお話しします。
参照:日本M&Aセンター公式HPより
日本M&Aセンターの売上高は、業界トップクラスを誇ります。
次の表をご覧ください。
企業名 | 売上高 |
日本M&Aセンター | 441億円 |
M&Aキャピタルパートナーズ | 208億円 |
株式会社ストライク | 138億円 |
※2023年9月時点
上記は、M&A仲介会社における上位3社をピックアップした表ですが、次点のM&Aキャピタルパートナーズに倍以上の大差をつける売上高であることが分かります。
売上高が高いということは、それだけM&A案件を取り扱っていることと同義であり、顧客からの安心と信頼の表れとも言えるでしょう。
日本M&Aセンターは、社員への利益還元にも力を入れている会社で、1案件成功あたりの成功報酬も高額になっています。
「M&A業界の平均年収は1,000万円以上!?高年収と今後の展望も解説」でもお話ししているのですが、日本M&Aセンターの平均年収は約1,100万円で、入社1年目から目指すことが可能です。
さらにトッププレイヤーともなれば、年収1億円を超える猛者もいますので、頑張った分だけ還元される仕組みが整っている証拠でもあるでしょう。
「2-1.売上高トップクラスの安心と信頼性」でお話しした高い収益性を生み出す背景には、社員の教育・研修環境が整っていることが挙げられます。
大手企業としては珍しく、新卒・中途関係なく社長を交えたディスカッションが可能であったり、社員同士でM&A戦略の策定を模索したりと、実戦さながらの環境に身を置くことで、企業全体の底上げを行っています。
また、先輩上司に付いてのOJT研修も積極的に行っており、入社1年目から現場感を養うことが出来る点も、売上高トップクラスの日本M&Aセンターならではの教育・研修環境と言えるでしょう。
前項に続く話ですが、教育・研修が整っているということは、新卒や中途採用に力を入れていることと同義です。
特に、昨今M&A需要が活発化したことに伴い、若手を重視するM&A業界としては珍しく、中途の積極採用を行っているのが日本M&Aセンターの強みです。
ただし、積極採用=就職・転職しやすいということではありません。
間口が広がる分、求人倍率も高くなりますので、ライバルと差別化を図るアピールポイントがなければ、書類審査すら通過することが困難であると言えるでしょう。
日本M&Aセンターは、キャリアパスとしても非常に人気がある企業で、どの年代においても、数多くの応募が集中する傾向にあります。
新卒、中途、業界経験者、異業種、各分野のトッププレイヤーなど、数多くのライバルがひしめき合う中で採用を勝ち取るには、事前対策(準備)が大前提で、自分のアピールポイントを明確にしておく必要があります。
日本M&Aセンターへの就職・転職を有利にするアピールポイントは、次の3つです。
それぞれのアピールポイントについて、深掘りしていきます。
高学歴が最低条件というわけではありませんが、やはり高学歴であると書類選考において有利に働きます。シキホー!Mineの調査によると、過去に日本M&Aセンターが採用した大学は次の通りです。
慶応義塾大学 | 早稲田大学 | 立命館大学 | 同志社大学 |
関西学院大学 | 東京大学 | 大阪大学 | メルボルン大学 |
京都大学 | 神戸大学 | 国際教養大学 | 北海道大学 |
横浜国立大学 | 東京理科大学 | 明治大学 | 立教大学 |
青山学院大学 | 鳥取大学 | 大妻女大学 |
M&A業界は財務や税務、法務、経済全般の知識が求められるので、それらに関連する学科を専攻している方は、即戦力として判断してもらえる良いアピールポイントになるでしょう。
日本M&Aセンターで中途からの採用を目指す場合、即戦力であることは非常に有利なアピールポイントになります。
M&A業界は、「営業のスペシャリスト集団」と称されることがありますが、高い営業力を備えていることが即戦力として判断してもらえる可能性が非常に高いです。
具体的には、
このような点をアピールできれば、高い営業力を有していると判断されやすいです。
一方で、「営業が苦手でもM&A業界に入れますか?」というご相談をいただくことがあります。
たしかに後述する資格関連を有していれば、入社すること自体は可能かもしれません。
ですが、完全実力社会で生き残るには、否が応でもプロジェクトに関わることになりますし、その先にはクライアントとなる経営者陣がいますので、営業力が求められるシーンは必ず発生します。
苦手というだけなら克服するだけですが、営業が苦痛という方には不向きの業界と言えるでしょう。
M&A関連する資格を有していることは、大きなアピールポイントになり、ライバルと差別化を図ることにもつながります。
M&A業界に有利な資格は、次の通りです。
~M&A業界で優遇される資格~
~その他国家資格~
~その他資格~
M&A業務は、財務や税務、法務、経済全般の知識が求められるので、それらに関連する資格は、就職において有利に働きます。
また、業界経験者であれば、「M&A○○」といった資格持ちは重宝され、クロスボーダーM&Aをメインに考えている方は、USCPAやTOEICといった英語力を評価する資格持ちが重宝されますので、日本M&Aセンターのどの分野に従事したいかで、自分の立ち位置を明確にしておきましょう。
日本M&Aセンターでの就職・転職を有利にするアピールポイントはお分かりいただけたのではないでしょうか。
新卒・中途採用に力を入れている企業とはいえ、業界最大手の名は伊達ではなく、就職・転職難易度は非常に高いです。
どれだけ入念に準備・対策をしても、書類選考時点で大半が落ちてしまうのが現状ですので、“最低限”前項でお話ししたアピールポイントは押さえておきましょう。
ただ、ここまでなら日本M&Aセンターを目指す大半の人が当たり前のように行っている準備・対策です。
それらを最大限アピールするには、個人の努力だけでは限界があります。
自分の持てる力を余すことなくアピールするため、そして同等もしくはそれ以上のライバルから抜きんでるために、M&A特化型転職エージェントの活用をおすすめします。
M&A特化型転職エージェントを活用する理由は、次の3つです。
上記3点について、詳しくお話ししていきます。
M&A特化型転職エージェントの大きな特徴として、M&A業界経験者が在籍していることが多く、生の声(アドバイスや経験談)を聞くことができます。
選考基準に秘匿性の高いM&A業界において、業界経験者からのアドバイスというのは大変貴重で、そのサポートがあるだけでもライバルと差別化を図ることができるのです。
また、日本M&Aセンターに応募する場合、その大半が書類選考で落とされてしまいます。
書類選考で落とされることなく、かつ自分を最大限アピールするための職務経歴書の書き方や、その後の面接対策も、業界経験者であればお手の物です。
日本M&Aセンターは、業界最大手の会社ということもあり、目まぐるしく情報のアップデートが行われていますので、最新情報・動向は逐一仕入れる必要があります。
とはいえ、日本M&Aセンターに知人がいる場合を除き、一般的には最新情報・動向を仕入れることは非常に困難でしょう。
M&A特化型転職エージェントなら、前項であげた業界経験者ならではのネットワークで常に新しい情報をアップデートできたり、(仲介役としての)これまでの信頼と実績で企業側から情報共有いただけることもあります。
こういった最新情報・動向は、普通の転職エージェントでは仕入れることができないので、M&A特化型転職エージェントに相談することをおすすめします。
「4-1.M&A業界経験者がサポートしてくれるから」でもお話ししたように、業界経験者が在籍しているということは、その一人一人が苦労・努力を経てM&A業界に足を踏み入れた、ということになります。
例えば、
転職エージェントの数だけ、様々なエピソード(ノウハウ)を持っているものです。
もしあなたが、未経験・異業種からの就職を希望しているなら、同じエピソードを持つ転職エージェントに相談する方が、ノウハウとしての価値も高くなり、より就職に有利に働きます。
このように、「自分のゴールはどこなのか」を明確にし、自分にマッチしたM&A特化型転職エージェントに相談することが、採用を勝ち取る近道です。
日本M&Aセンターの転職を有利にしたいとお考えなら、M&A特化型転職エージェント「NewMA」にお任せください。
私たちが弊社を強くおすすめする理由は、次の3つです。
それぞれについて、詳しくお話ししていきます。
弊社には、M&A業界経験者が多数在籍しており、中には、未経験者からM&A業界に転職したエージェントもおります。
前項でもお話ししたように、業界経験者だからこそお話しできる、リアルな情報をご提供することが可能です。
また、書類選考を通過できる効果的な職務経歴書の書き方や、M&A業界の特殊な面接にも対応できるよう、一からサポートしてまいります。
弊社は、様々なM&A企業と提携させていただいており、業界の動向や最新情報は逐一仕入れています。
その中には、日本M&Aセンターに関する最新情報・動向もございますので、あなたが求める情報をご提供できると自負しています。
その上で、特定企業に即した書類の作成・準備、面接対策を行ってまいりますので、まずはお気軽にご相談ください。
弊社では、「本当にあなたにM&Aアドバイザリー(仲介)としての人生はあっていますか?」というところからお話しさせていただきます。
話し合いの中で、もしかしたらあなた自身が気づいていない魅力(アピールポイント)が発見されたり、日本M&Aセンター以外のあなたにマッチした企業が出てくる可能性もあります。
弊社は、目先のゴールだけを見ておらず、あなたが入社後も満足して働けることを最優先に考えていますので、安易なご案内をすることはしません。
M&A業界に携わってきた者として、良いことや苦労したことを赤裸々にお伝えし、その上で就職・転職を検討される方については、全力でサポートさせていただきます。
いかがでしたか?
日本M&Aセンターの評判について、詳しくお話ししました。
最後にこの記事をまとめましょう。
◎日本M&Aセンターの噂と真相は次の通り
- ①激務である
- →プロジェクト時期によっても波がある。閑散期は定時に上がれるが、佳境を迎えると残業が続く場合もある。
- ②クビにされる
- →規約違反を除き、会社側が一方的にクビにすることはない。完全実力社会のプレッシャーに押し潰され、自主退社する方は一定数いる。
- ③不祥事が出るほどやばい会社
- →不祥事があったことは確かだが、法律に抵触するほどの行為ではない 。その後、加担した経営陣の処分や大幅なルール改定が行われ、現在はクリーンな企業と言える。
◎日本M&Aセンターの良い評判と魅力は次の通り
- ①売上高トップクラスの安心と信頼性
- ②頑張りがしっかりと評価される(トッププレイヤーは年収1億円越え)
- ③教育や研修環境が整っているので、入社1年目からでも即戦力を目指せる
- ④新卒だけでなく中途採用(即戦力)にも力を入れている
◎日本M&Aセンターへの就職・転職を有利にするアピールポイントは次の3つ
◎ライバルと差別化を図るならM&A特化型転職エージェントを活用しよう
以上になります。
日本M&Aセンターを調査すると、「やばい」「激務」という情報が散見しますが、真相を究明すると、ネガティブな情報ばかりか、M&A業界や新しい機会を模索する方にとってはポジティブな一面がうかがえます。
全国トップクラスの高収益性を誇り、業界最大手を走る日本M&Aセンターに就職(転職)するのは、非常に難易度が高く、個人の努力だけでは限界もありますので、業界に精通するM&A特化型転職エージェントを有効活用することをお勧めします。
この記事が、日本M&Aセンターへの就職・転職を検討しているあなたにとって、少しでもお役に立てれば幸いです。
【記事内におけるレファレンス(リサーチ元)】
◎就活の教科書
【就職難易度は?】日本M&Aセンターの採用大学ランキング | 学歴フィルター,倍率,選考フローも
◎朝日新聞
日本M&AセンターHD社長「不適切だった」資金目当てのM&A仲介
◎日本M&Aセンター
監修: NewMA株式会社 代表取締役 林健太郎
林健太郎…中之島キャピタルでM&Aコンサルタントを経験。成約も複数件経験し、マネージャーとして勤務後、M&A専門人材紹介会社のNewMA株式会社を設立。