「M&A業界への転職を考えているが、将来性はあるのだろうか」
「M&A業界未経験だが、転職は可能だろうか」
「転職活動で失敗したくない」
当記事に足を運ばれたあなたは、このような悩みがあるのではないでしょうか。
M&Aとは、企業や事業の合併・買収の総称で、クライアントが一企業の経営者であることから、営業職のスペシャリストとも称されるほど転職難易度の高い業界となっております。
また、転職してからの方が大変で、M&A相手の選定やスキームの構築、資金調達、M&A交渉・締結といった一貫したサポート業務に加え、一つの案件に6~8ヶ月、長期化すれば1年以上かかることもあるので、営業力や忍耐力、タスク(リスク)管理力など、総合的な能力が求められます。
一方で、入社1年目からでも年収1,000万円以上を目指すことも可能で、トッププレイヤーともなれば年収億越えのプレイヤーもいるなど、魅力的な職種とも言えます。
そういった背景もあり、M&A業界は「高度な営業力、専門的な知識(スキル)を以って経営者をサポート・交渉を担うプロフェッショナル志向の人」に向いている業種であるといえるでしょう。
でも、いくらやりがいのある業種とはいっても市場規模(需給率)は小さければ、転職検討の足枷になってしまいますよね。
まずは、こちらのグラフをご覧ください。
参照:マールオンライン「レコフデータ」より
こちらは、1985年以降のM&A件数の推移を現したグラフですが、コロナ要因による一時的な減少はあったものの、2017年以降は3,000件以上と、市場規模としては右肩上がりの傾向を見せています。
M&A市場が活発化している要因として、経営者の高齢化や後継者不足問題、事業を存続させるための事業継承、大企業による事業の新規開拓といったことが挙げられます。
特に、中小企業の後継者不足問題は深刻で、今後もM&Aによる事業継承の動きは活発化することが予想されるでしょう。
市場規模の拡大に伴い、M&A仲介会社も軒並み人材確保に注力しています。
これまでは高学歴の新卒や業界経験者の転職が優遇される業界でしたが、市場規模の拡大に伴い、即戦力であれば未経験(異業種)からでも転職が可能になりました。
とはいえ、業界が人材を求めているからといって転職難易度が低くなるということではありません。求人の間口が広がるということは、相応に競争率も上がるということで、いかにライバルとの差別化を図れるかがカギになります。
完全実力社会とも称されるM&A業界へ転職するには、高い営業力と知識(スキル)、そして十分な転職対策が必要だということです。
他方、希望する職種やM&A会社によっても転職対策は違い、仮に狭き門を超えて入社できたとしても「思った仕事と違かった」と後悔するケースが後を絶ちません。
効果的な転職対策には転職エージェントを活用することが一番の近道ですが、その中でもM&Aに特化した転職エージェントの活用が必須です。
M&A業界はどのような職種があり、それぞれどういった転職対策が必要なのか、そしてM&Aに特化した転職エージェントは何なのか。
当記事では、
といったことについて、具体的に解説していきます。 M&A業界への転職を検討している方、未経験からの転職を検討している方はぜひご覧ください。
M&A業界は、大きく分けて「M&A仲介」「M&Aコンサルタント・アドバイザリー(FAS)」の2業態に分類されます。
業態 | 担当領域 | 主な企業 |
M&A仲介 | 買い手・売り手の両方 | 日本M&Aセンター M&Aキャピタルパートナーズ ストライク M&A総合研究所 など |
M&Aコンサルタント M&Aアドザイバリー(FAS) | 買い手・売り手どちらか一方 | PwC EY KPMG デロイトトーマツ など |
業態に違いはあるものの行うべき業務にさほど違いはなく、大きく異なる点は、「買い手・売り手両方担当(仲介)」するのか「どちらか一方だけを担当」するのかという点です。
両方の利益最大化を図る業務に従事したい場合は「M&A仲介」、クライアントの利益最大化を図る業務に従事したい場合は「M&Aコンサルタント(アドバイザリー・FAS)」を目指すことになります。
また、「M&Aコンサルタント」と「M&Aアドザイバリー(FAS)」についても、呼び方の違いがあるだけで、基本的には同じ業態という認識で構いません。
それぞれの違いについて、以下で深堀りしていきます。
業態 | 担当領域 | 主な企業 |
M&A仲介 | 買い手・売り手の両方 | 日本M&Aセンター M&Aキャピタルパートナーズ ストライク M&A総合研究所 など |
M&A仲介は、買い手と売り手の仲介役として、双方のサポート・利益の最大化を図ることが主な目的になります。 後述するM&Aコンサルタント(アドバイザー・FAS)がどちらか一方(クライアント)のサポートを行うのに対して、M&A仲介は、あくまで中立的な立場でアドバイス・サポートしていくのが大きな特徴です。
形式上は“中立”という立場ですが、実際はM&A交渉がとん挫することは避けたい(=報酬が減る)ので、買い手側に有利になるようなサポート業務になるのが実情です。
M&A仲介の主な業務としては、以下の通りです。
これらの業務は、企業間だけで行うのは困難かつ法的リスクも絡んでくるので、M&A仲介会社を介して実施されるのが一般的です。
M&Aは経営者の様々な目的・思惑を以って実施されるので一概には言えませんが、M&A仲介は双方の利益最大化という目的があるため、事業継承を目的としたM&Aが多く、中小企業間での交渉で活躍することが多い業態とされています。
業態 | 担当領域 | 主な企業 |
M&Aコンサルタント M&Aアドザイバリー(FAS) | 買い手・売り手どちらか一方 | PwC EY KPMG デロイトトーマツ など |
M&Aコンサルタントは、クライアントの利益最大化を図ることが目的で、売り手もしくは買い手どちらか一方のサポート役として従事します。
※M&AコンサルタントとM&Aアドバイザリー(FAS)は同じ業態という認識で構いません。当記事では、以降「M&Aコンサルタント(アドバイザリー・FAS)」で統一します。
業務内容については、M&A仲介とさほど変わりませんが、事業拡大を目的とした大企業間のM&A、クロスボーダー(対海外企業)M&Aでの活躍の場が多いとされています。
買い手と売り手、それぞれがM&Aコンサルタント(アドバイザリー・FAS)に依頼してM&A交渉が行われるので、お互いの意見がぶつかり、長期化することも少なくありません。
そのため、M&A仲介と比較しても、より高度な営業力や交渉力、専門的なスキルが求められる業態とも言えるでしょう。
M&A業態といっても、役割や作業領域の違いで目指すべき道が変わってくることはお分かりいただけたのではないでしょうか。
それぞれの仲介役としてサポートしていきたいのか、それともクライアント(片方)の利益最大化を図ったサポートしていきたいのか、自分の進むべき道を決めたうえで、転職活動に臨んでいただければと思います。
次に、M&A業界への転職難易度について、以下にまとめます。
タイプ | 転職難易度 | 求められる能力(スキル) |
業界経験者 | 高い | 同業からの転職なら優遇される 他)銀行系、金融系、総合商社、会計士、FP、コンサルティング会社など |
未経験者 | 非常に高い | 前職で高い営業成績を残している(表彰など) M&A関連の資格を取得している |
40代以降 | 非常に高い | 業界経験+実績があると優遇される 即戦力であることが求められる |
どの源泉においても共通して、即戦力であることが大前提になります。
入社してからもOJTといった教育はあるものの、M&A交渉の場は待ってはくれませんので、上司や先輩方も付きっきりの教育は難しく、自己解決力は必須となります。
そういった側面もあり、M&A業界に精通した業界経験者は即戦力であることに加え、業界への理解力も高いので、転職で優遇される傾向にあります。
一方、40代以上の方の転職は、キャリア形成という観点から転職難易度は非常に高くなります。M&A業界は20~30代の若手キャリアを育成する方針で固めている場合が多く、40代以上となると、業界経験者であることに加え、高い実績を残していないと転職は難しいでしょう。
とはいえ、難易度はあくまで指標であって“絶対”ではありません。
自分の能力(スキル)を効果的にアピールできれば、未経験・40代以上であっても、十分に転職を狙っていけます。
では、どういった能力(スキル)があれば転職しやすいのか、以下で深堀りしていきます。
タイプ | 転職難易度 | 求められる能力(スキル) |
業界経験者 | 高い | 同業からの転職なら優遇される 他)銀行系、金融系、総合商社、会計士、FP、コンサルティング会社など |
業界経験者といっても、どういった業務に携わってきたのかでも転職難易度は変化します。
「1-1.M&A仲介」で業務内容について触れましたが、全ての業務を個人で行う会社は稀で、基本的には、以下の3つに分類されます。
業務 | 主な業務内容 |
ソーシング | M&A策定やマッチング業務 |
オリジネーション | クライアントとの折衝業務 |
エグゼキューション | M&Aプロジェクト全般(進行~クロージングまで)業務 |
一概にどの業務に精通すれば転職しやすいということではなく、「希望するM&A会社がどの業務の人材を求めているのか」という部分を考慮する必要があります。
例えば、エグゼキューション業務の人材を求めている企業に対し、ソーシング業務しか携わっていなかった場合は、「求めている人材でない」と書類選考で落とされる可能性もあるということです。
他方、近年ではクロスボーダー(対海外企業)M&Aも盛んに行われており、上記の業務に加え、語学力(主に英語)が優遇される傾向にあります。
そのため、M&A業務と合わせて語学力やコミュニケーション力をアピールできれば、転職の確率はさらに高くなるでしょう。
タイプ | 転職難易度 | 求められる能力(スキル) |
未経験者 | 非常に高い | 前職で高い営業成績を残している(表彰など) M&A関連の資格を取得している |
前章でお話しした通り、M&A業務に携わっている人が優遇されることは間違いなく、経験が浅いまたは0(未経験)からの転職は非常に困難を極めます。
とはいえ、M&A業界は良くも悪くも「完全実力社会」ですので、未経験であっても能力さえあれば、十分に転職できる可能性はあります。
具体的な部分については「5.M&A業界への転職を成功させるためのポイント」でお話ししますが、「前職で高い営業力が評価されている(受賞経験がある)」「M&A関連の資格を取得している」といった点をアピールできれば、業界経験者がライバルであっても勝ち残れる可能性は高くなるでしょう。
タイプ | 転職難易度 | 求められる能力(スキル) |
40代以降 | 非常に高い | 業界経験+実績があると優遇される 即戦力であることが求められる |
M&A業界は、20~30代の若手キャリアの育成に注力している企業が多く、40代からの転職は非常に困難とされています。
M&A業務は6~8ヵ月ほどの長期的なプロジェクトになることが多く、クライアントの要望次第では休日・時間外労働もあります。当然、体力(フィジカル)や忍耐力が求められるため、40代以降では体力的に懸念点が残ると判断される場合があるのです。
その懸念点を打開するには、M&A業界での高い実績、経験値を駆使し即戦力であることをアピールする必要があります。
繰り返しになりますが、M&A業界は「完全実力社会」です。
若手に劣らない点(経験値・実績・知識の豊富さなど)を十分にアピールし、即戦力であることを面接官にしっかり伝えることが大切です。
とはいえ、それだけやっても転職できるかどうかは難しいでしょう。
少しでも転職の確率を上げるためには、転職エージェントの活用が不可欠です。 「6.転職を有利にするM&Aに特化した転職エージェントの特徴」で詳しくお話ししますので、合わせてご覧ください。
M&A業界への転職難易度は高いですが、アピールポイントを押さえることができれば、経験者・未経験者にかかわらず、十分に転職が可能であることはお分かりいただけたのではないでしょうか。
ですが、転職がゴールではなく、転職してからがスタートです。
狭き門を越えて転職できたとしても、M&A業務の過酷さから早期退職してしまうケースが後を絶たないのが実情です。
理想と現実のギャップに開きがあると、その差に苦しみ、挫折してしまうのでしょう。
弊所はこれまで、M&Aに関する数多くの転職支援を行ってまいりましたが、そこで見えてきたのは「M&A業界に向いている人」「M&A業界に向いていない人」の特徴です。
M&A業界に向いている人の特徴は、
このような5つの特徴がありました。
それぞれの特徴について、以下で深掘りしていきます。
M&Aの営業職は、「営業職のスペシャリスト」とも称されるくらい、高い営業力が求められます。クライアントとなる顧客は「経営者」であるため、高度な営業力以外にも臨機応変な対応力、マネジメント能力も必要です。
それらの能力は後天的に鍛えることも可能ですが、「先天的な才能」や「営業職が好きという方」でないと成長し続けていくことは困難でしょう。
また、クロスボーダー業務を検討している場合は、語学力以外にも海外特有の文化・民族性の違い、法律・商法なども考慮して、慎重かつ柔軟な営業力が求められますので、それらを苦にしない人にはM&A業界が向いていると言えます。
M&Aに関する知識の豊富さはもちろんですが、クライアントが求めるM&A以外の知識取得も重要になります。
M&A交渉を成功させる一番のポイントは、「クライアントとの信頼関係」です。
ラポール構築には、小手先だけの知識だけでは不十分で、その人を知る努力、そしてクライアントが求める“何か”を理解して、知識として“提供”する能力が求められます。
そのため、M&A業務外であっても知識取得に意欲・関心が高い人、知らないことは即座に調べる力が身に付いている人は、M&A業界で重宝される人材です。
厳しい言い方になりますが、M&A交渉が上手くいっていたとしても、最終的に契約締結とならなければ1円の価値にもなりません。
1案件あたりの報酬が高い反面、失敗すれば報酬はガクッと下がってしまいますし、当然個人の評価にも影響してきます。
そもそも難易度の高いプロジェクトですので、100%成功し続けることはトップセールスマンであっても不可能でしょう。
(むしろトップセールスマンほど多くの失敗を経験しています)
ここで一般的なセールスマンとトップセールスマンの差がはっきりと分かれるのですが、「契約取れなかった。もう駄目だ」と落ち込むようでは、いつまでも成功することはありません。
何がダメだったのかを反省し、悔しい気持ちをバネに次に繋げられる人は契約が取れる確率も高くなります。
人は誰しも失敗するものです。その失敗を生かすか殺すかで、価値は0にも100にもなりますので、それを“生かせる”人はM&A業界でも結果を残せる人材になるでしょう。
M&Aのプロジェクトが開始されると、残業や時間外労働も増えていきます。
閑散期であれば定時で退社できることもありますが、繁忙期や交渉の局面を迎えるような場面では月100時間超えることも。
また、交渉からクロージングに至るまで約6~8ヶ月、ときには1年以上の長期に及ぶこともありますので、辛抱強く交渉を行ったり、クライアントのサポートを続けていく必要があります。
それをやりがいと捉えることができる人はM&A業界に向いているといえますが、逆に「残業は許容できない」「仕事は平準化が望ましい」という方は難しいでしょう。
前述の通り、仕事量が多く、期間は長期に及び、残業や時間外労働もあったりとM&A交渉期間は過酷な環境です。それに加え、クライアント(経営者)の信頼関係の構築・維持も重要になりますので、途中で投げ出すような責任感のない人には到底できない職種です。
ハードワークである反面、高い報酬を誇るのがM&A業界の魅力ですので、責任感をもって何事にも意欲的に取り組めるチャレンジ精神を持った人にはぴったりの仕事といえるでしょう。
M&A業界への転職が向いていない人の特徴は、以下の通りです。
上記4点について、深堀りしていきます。
M&A業務は一人で全てを行うのではなく、少人数のチームで役割分担しながら進めていくことになります。
チーム制である以上、足並みがそろわないと計画に遅れが生じたり、最悪の場合、プロジェクトの失敗を招く恐れもあります。
また、未経験からの入社や経験が浅い段階では、業務に慣れるまで先輩方についてOJTによる実戦形式のトレーニングを実施したり、各部署へローテーション形式で短期間の配属を繰り返しながら業務を覚えていくことになります。
そこでも協調性がないと、先輩方や各部署の足を引っ張ることにもなり、全体の遅れとして影響を及ぼす場合もあるので、「One for all, All for one.(ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために)」の精神が求められる業種といえるでしょう。
「1-1.M&A仲介」でもお話ししたように、M&Aの業務内容としては、
上記のようにある程度決まった業務内容なので、プロジェクトの見通しが立てやすいとも言えます。
ただ、クライアントの数だけ予期せぬ要望があったり、思わぬトラブルに巻き込まれることもあるため、臨機応変な対応力が求められるのも、M&A業界の特徴です。
任された仕事しかできない人だと、業務内容とは違うアクションに対応できず、プロジェクト進行に悪影響を及ぼすどころか、クライアントとのラポール構築もままならないでしょう。
任された仕事に満足せず、常に先を見据え、向上心を持った働き方が求められます。
M&A交渉が始まれば、プロジェクト優先で物事が進行しますので、残業や時間外労働を強いられるケースが多々あります。
残業時間を平均すると、月50~80時間程度、佳境時には100時間を超えることも。
さらに、未経験・経験値が浅い状態からの転職では、数ヶ月~1年程度は覚えることも多く、業務時間は先輩上司に付いて回るため、学習・復習の時間は必然的に営業時間外となります。
仕事に慣れてきてからも、スキル取得やクライアントの求める情報の収集を行ったりと、営業時間内だけで完了させるのは非常に困難です。
そのため、「仕事とプライベートを完全に分けたい」「定時退社したい」という方には不向きでしょう。
M&Aのプロジェクトがスタートしてからクロージングに至るまで約6~8ヵ月間、規模が大きいものだと1年以上かかるプロジェクトもあります。
長期的なプロジェクトにはタスク管理・リスク管理能力が非常に重要で、Deloitte (デロイト) の調査(PDF資料)によれば、
正確かつ効果的なM&Aプロジェクト管理が、成功に導く最も重要な要因と述べています。
プロジェクト管理能力が苦手ということは、それだけでM&A成功の確率を下げていますので、先を見据えた行動(管理)が出来ない人は不向きであるといえるでしょう。
M&A業界への転職に向いている人・そうでない人をお話ししましたが、向いている人の特徴に当てはまる人は、転職後も十分に能力を発揮でき、長期的な活躍が見込めるでしょう。
ただし、向いているからといって転職が容易になるわけではなく、転職を成功させる3つのポイントを押さえる必要があります。
具体的には、以下の通りです。
上記のポイントを理解し実践できれば、ライバルと差別化を図ることができますので、ぜひご覧ください。
「2-1.M&A業界経験者」でお話しした通り、業界経験者が優遇される一番の理由は、M&A業界の知識・経験が豊富にあることが挙げられます。
未経験からの求人が増えているとはいえ、即戦力が期待できる業界経験者が優遇されるのは自明の理ともいえます。
業務 | 主な業務内容 |
ソーシング | M&A策定やマッチング業務 |
オリジネーション | クライアントとの折衝業務 |
エグゼキューション | M&Aプロジェクト全般(進行~クロージングまで)業務 |
現在の市場規模を考慮すると、上記の業務にどれか一つでも精通していれば、M&A企業では引く手あまたです。
逆にどの業務も未経験だと、それだけ業界経験者との差が明確になりますので、それに負けない“何か”をアピールしていく必要があります。
その何かとは、「高い営業力」と後述する「M&A関連の資格取得」です。
未経験者は、最低でもこの2つを押さえないと業界経験者とは渡り合えませんので、より一層の努力が求められるでしょう。
M&A業界で求められる資格を取得していると、それだけで転職が有利になります。
~M&A業界で優遇される資格~
~その他国家資格~
~その他資格~
M&A業務は、財務や税務、法律など多角的な観点で専門的なアドバイス・サポートする能力が求められます。
そのため、業界経験者・未経験者にかかわらず、上記資格を取得していれば即戦力として期待でき、転職成功の確率も上がるということです。
クロスボーダー(対海外企業)M&A業務を検討している場合は、英語力を評価するTOEICやUSCPAといった資格を取得していると、転職で優遇されるのでおすすめです。
業界経験者が転職に有利に働くことはもちろんですが、類似する職業に付いている場合も同様です。なぜなら、それらの職業も間接的にM&A業務に携わっていることが多く、その延長線上と捉えることができるためです。
関連する職業は、以下の通りです。
上記以外にも、不動産会社や人材紹介、保険会社などの営業や仲介に関連する業種も有利に働きます。
ただし、単に従事していたというだけではアピールポイントとしては弱く、高い営業成績(実績)を残していることが大切です。
具体的には、
上記の実績が合わされば、転職が有利になることは間違いないでしょう。
M&A業界への転職を成功させる3つのポイントを押さえる必要があることをお話ししましたが、これらの対策はM&A会社を目指す人ならやって当たり前のレベルなので、ライバルと差別化を図れるかといったら難しいでしょう。
M&A業界への転職は、それだけ大変だということです。
ライバルと差別化を図るには“あと一歩”が必要なのですが、その一歩には転職エージェントの活用が明暗を分けることになります。
ただし、ただの転職エージェントでは不十分で、「M&Aに特化した」転職エージェントの活用が不可欠です。
M&Aに特化した転職エージェントを見分けるポイントは、以下の3つが挙げられます。
詳しくは、以下で深掘りしていきます。
何度も申し上げているように、転職において業界経験者が優遇されるのは、M&Aに関する知識や経験が豊富にあるためです。
ということは、単純な話、業界経験者からのアドバイスをもらうことができれば、それだけ転職が有利になるということを意味しています。
M&A特化の転職エージェントは、業界経験者が在籍していることが多く、M&A業界に関する“生の声(リアルな体験談)”を聞くことができますので、これ以上の転職対策はないでしょう。
具体的には、
といった恩恵を受けることができます。
一般的な転職エージェントは、あなたにマッチしそうな求人を何社か見繕って提案し、日程調整するだけというような事務的なサポートが多いですが、M&A特化のエージェントは、
このようなサポートが充実しております。
転職難易度の高い業種だからこそ、最初から最後まで専門的かつ丁寧なサポートをしてくれる転職エージェントを選びましょう。
M&A業界はライバルが多く、一般公開されている求人にはたくさんの応募が寄せられますので、相応に転職難易度が高くなってしまいます。
またそういった求人は、業界経験者の中でもさらに実績のある人たちがひしめき合っていますので、書類選考の段階で門前払いされるケースがほとんどです。
一方で、M&A特化の転職エージェントは、そのエージェント会社にだけ掲載が許された「非公開求人」を抱えていることが多く、ライバルが少ないところで勝負できるメリットがあります。
他にも、
といった非公開求人にしかないメリットが数多く存在します。
非公開求人の多くは、転職エージェント経由でのみ応募できるため、これだけでも転職エージェントを活用する価値はあるでしょう。
M&A業界への転職は、M&A特化型の転職エージェントのサポートが不可欠であることをお分かりいただけたのではないでしょうか。
もしあなたがM&A業界への転職を検討しているのなら、M&Aの転職支援に強い「NewMA」にお任せください。私たちが弊社を強くおすすめする理由は、次の3つです。
上記のように、M&A業界経験者の視点から、あなたにマッチした企業のマッチング、転職支援を全力でサポートしていきます。
以下で詳しく説明していきますので、ぜひ転職エージェント選びの参考にしてください。
弊社には、M&A業界経験者が多数在籍しており、中には未経験からM&A業界に転職したエージェントもおります。
だからこそ、業界経験者としてのアドバイスだけでなく、未経験からどのようにして転職を目指すのかという部分を、より詳細にアドバイス・サポートすることができます。
具体的には、
このように、M&A業界経験者ならではの確かなサポートをお約束します。
弊社では、「本当にあなたにM&Aアドバイザリー(仲介)としての人生はあっていますか?」というところからお話しさせていただきます。
業界や業界内容を熟知しているからこそ伝えられる魅力と大変さがあります。
そのため、弊社は安易にM&A業界への転職をおすすめすることはありません。
M&A業界に携わってきた者として、良いことや苦労したことを赤裸々にお伝えし、その上で転職を検討される方については、全力でサポートさせていただきます。
上記は、弊社HPにも掲載している一例で、他にも数多くの非公開求人を掲載しております。
中には、弊社だけに掲載が許された超レアな非公開求人もありますので、一見の価値ありです。 まずは、無料相談を実施させていただき、慎重にキャリアミーティングを重ね、あなたにマッチした求人をご紹介させていただきます。
M&A業界への転職は業界経験者であっても難易度が高いですが、未経験からでも十分転職は可能です。
ただし、業界経験者に劣らないアピールポイントを模索する必要がありますので、不安な方は弊社までお気軽にご相談ください。
弊社には未経験からM&A業界への転職を果たした者もおりますので、リアルな体験談をもとに転職成功の秘訣をアドバイスいたします。
毎日が激務というわけではありませんが、M&A交渉の佳境時には月の残業が50~80時間(ときには100時間以上)を超えることもあり、クライアントの要望があれば時間外労働・休日出勤を強いられる場合もあるので、そういった点は激務といえます。
ただし大変なことばかりではなく、プロジェクト完了後には数日~数週間といったまとまった休暇があったり、高額なインセンティブ報酬が期待できますので、やりがいのある業界といえるでしょう。
M&A業界の給与体系は、基本給(約400~600万円)+インセンティブ報酬が一般的のため、プロジェクト成功の有無が大きく影響してきます。
参考までに、上位3社の平均年収は、以下の通りです。
企業名 | 平均年収 |
M&Aキャピタルパートナーズ | 約2,500万円 |
ストライク | 約1,500万円 |
日本M&Aセンター | 約1,100万円 |
上記3社は、国内企業の中でもトップクラスの年収を誇りますので、M&A業界がいかに高年収帯であるかが見て取れます。
M&A業界への転職には、「高い営業力」と「専門的な知識(資格)」が必須となります。
特に未経験からの転職は、M&A関連の資格取得が重要になりますので、以下の表を参考にしてください。
~M&A業界で優遇される資格~
~その他国家資格~
~その他資格~
M&A業界に精通した人であれば自力でも可能でしょうが、自力にこだわるメリットはありませんので、M&Aに特化した転職エージェントの活用を検討しましょう。
転職エージェント経由でしか閲覧できない非公開求人もありますので、「どうしたらいいか分からない」という方は、まずは弊社の無料相談をご利用いただければと思います。
いかがでしたか?
M&Aの転職に関して、基礎的な部分から詳しく説明してきました。
最後にこの記事をまとめます。
◎M&A業界の2つの業態
業態 | 担当領域 | 主な企業 |
M&A仲介 | 買い手・売り手の両方 | 日本M&Aセンター M&Aキャピタルパートナーズ ストライク M&A総合研究所 など |
M&Aコンサルタント M&Aアドザイバリー(FAS) | 買い手・売り手どちらか一方 | PwC EY KPMG デロイトトーマツ など |
◎M&A業界の源泉別の転職難易度
タイプ | 転職難易度 | 求められる能力(スキル) |
業界経験者 | 高い | 同業からの転職なら優遇される 他)銀行系、金融系、総合商社、会計士、FP、コンサルティング会社など |
未経験者 | 非常に高い | 前職で高い営業成績を残している(表彰など) M&A関連の資格を取得している |
40代以降 | 非常に高い | 業界経験+実績があると優遇される 即戦力であることが求められる |
◎M&A業界への転職に向いている人の特徴
◎M&A業界への転職に向いていない人の特徴
◎M&A業界への転職を成功させるポイント
◎M&Aに強い転職エージェントの特徴
以上になります。
M&A業界への転職は、業界経験者が優遇されがちですが、適切なプロセスを踏めば未経験からでも十分に狙っていけます。
そしてライバルと差別化を図るためにも、M&Aに特化した転職エージェントの活用を検討してください。 この記事が、M&A業界への転職を検討するきっかけになれば幸いです。