こんなはずじゃなかった!M&A 転職で失敗したと感じるポイントは?後悔のない転職のポイントも

2024.08.31
転職ノウハウ

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高収入を目指せる職種としてM&A仲介会社の名前が挙がることは度々ありますが、華々しい転職成功例の裏には、どのような失敗談があるのでしょうか。
本記事ではこれからM&A業界へ挑戦したい人へ向けて、転職の失敗ポイントとその対策について紹介しています。
現実と理想の間にはどのようなギャップがあるのか、ご確認ください。

多くの人が実感する後悔ポイントとは?

ここにピックアップする3つの後悔ポイントは、M&A業界へ転職した人の多くが体験することです。
しかし、成功を掴むには初期の後悔ポイントを乗り超えなければいけません。
まずは、直面すると想定される壁をご確認ください。

  • とにかく仕事がハード
  • いきなり高収入をゲット!とはならない
  • 絶望することが多くいつまでたっても達成感が得られない

とにかく仕事がハード

M&A業界は仕事量が多いため、とにかく仕事内容がハードです。様々な関係先との調整のために、自分の仕事は終わっているのにいつまで経っても帰れないこともよくあります。
想定される残業時間や業務内容を事前に把握していたとしても、実際に業務に携わった時に感じるハードワークの質は想像以上のものです。
未経験転職の場合、専門スキルを習得するための自己研鑽も欠かせません。日々のハードワークに加えて自己研鑽の時間を確保するとなると、休みの日を使わざるを得なくなります。
M&A業界で働き始めの頃は、それなりの負担を強いられることは覚悟しなければいけません。

いきなり高収入をゲット!とはならない

M&A業界の年収の高さは、多くの人の知るところです。実際に大手の仲介会社やアドバイザリー会社は1,000万円をゆうに超えており、高収入を手に入れることはできます。
しかし、高収入への期待値が高いままに入社してしまうと、理想と現実の差に打ちひしがれることになるでしょう。
期待値が実際の給料よりも高いと、想像を絶するハードワークと相まって失敗したと感じてしまいます。

M&A案件に対応したことがない場合、入社後の基本給は他の業界とほぼ変わりません。インセンティブの獲得によって高収入を目指す場合は、売り上げを達成する必要があります。
様々な経験を積んで年収アップの軌道に乗せるには、最低でも1〜2年はかかるでしょう。高収入の実現はその後です。
M&A業界へ入ることを目標にしている人はその後、失敗したと後悔する可能性が高いです。

絶望することが多くいつまでたっても達成感が得られない

M&Aの仕事は、売り手と買い手のマッチングに1年以上かかることがあります。しかも、長い期間を要したからと言って成功するわけではありません。
マッチング業務の間は専門的なスキルを習得する機会はあるものの、大半は数値分析や営業活動など地道な仕事内容が多いです。
自分を磨き上げて様々なスキルを習得した後は、最高の高収入ゲット!と意識高く、やる気十分で業界へ飛び込んだ人ほど、現実と理想のギャップに打ちのめされる可能性があります。

M&A業界への転職失敗!とならないための考え方と行動

「多くの時間と労力をかけて転職したのに、結局失敗に終わってしまった!」とならないように、事前によく考えてからM&A業界を志すようにしましょう。
本稿では失敗を防ぐための考え方と行動について紹介しています。

  • M&A業界のことを十分に調べておく
  • 転職で何を実現したいかを明確にしておく
  • M&A業界におけるキャリアプランをイメージしてみる

M&A業界のことを十分に調べておく

ギャップが大きくなればなるほど失敗したという感情は大きくなります。現実と理想の間を埋めるためにも、まずはM&A業界のことをよく調べましょう。
調べた結果、理想と現実のギャップを埋められなかった場合は転職回避によって失敗を予防できます。
M&Aの仕事はハードワークに耐えられるだけでは務まりません。論理的思考を元にした営業力も必要です。まずは根本的なところで自分に適性があるのか、客観的に考える必要があります。

M&A会社の実際の業務内容や給与体系も正確に把握しておかなければいけません。M&A会社が強みとする分野や業務内容など、表面上でわかる情報だけでなく、リアルな体験談にも目を向ける必要があります。
基本的な情報収集と合わせて、ギャップを埋める作業もしっかり進めておきましょう。

転職で何を実現したいかを明確にしておく

転職で譲れない条件をいくつかピックアップした後、順位づけをしましょう。すべてが叶えられる転職先はないと考えておいた方が良いです。譲れない条件を順位づけすることで、転職活動の軸が見えてきます。
残業が少ない会社で働きたい、未経験から高収入ゲットを達成したい、などの条件が上位にあるとM&A業界への転職は失敗します。
M&A業界へ転職する際には、目先のことだけでなく先を見据えたキャリアパスを考えるなど、長期的視点が必要です。
M&A業界への転職を考えるにあたって、自分の将来を見つめ直す機会にもなるのではないでしょうか。

M&A業界におけるキャリアプランをイメージしてみる

長期視点でしっかりした目標を設定できると目先の困難に対してつまずきにくくなります。
M&A業界を起点としたキャリアプランで成功している自分をイメージできれば、多少の困難で挫けることはありません。
M&A業界からのキャリアプランは主に次の通りです。

M&A仲介会社やアドバイザリーとして業界のエキスパートになる
事業会社や金融会社のM&A部門への転職
自分で起業する

主なキャリアプランは、M&A業界の中でスキルを磨きながら経験を積み上げてエキスパートを目指す、M&Aのスキルを使ってより幅広い業界での活躍を目指す、または自分で起業する、の3通りです。

M&A業界を志す前に、将来どのような人材になりたいのか具体的に思い描いてみましょう。具体的な将来像がイメージできないままだと、途中で心が折れてしまうかもしれません。

まとめ

M&A業界への転職の失敗ポイントは、現実と理想のギャップです。予想以上にハードワークで、最初は自分でできることはほとんどないため、焦りも伴って精神状態がとても不安定になります。
最初の段階で乗り越えるべき壁は大きなものです。しかし、最初の壁を乗り越えなければ成功は掴めません。
M&A業界へのイメージとギャップを乗り越えるために、まずは将来のキャリアプランを思い描いてみましょう。
将来の自分のイメージ像をしっかり思い描くことができれば、初期の壁を乗り越えやすくなります。

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林健太郎…中之島キャピタルでM&Aコンサルタントを経験。成約も複数件経験し、マネージャーとして勤務後、M&A専門人材紹介会社のNewMA株式会社を設立。