M&A業界への転職を成功させるには?求められるスキルから未経験転職の可能性を紹介

2024.08.31
転職ノウハウ

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「キャリアアップのためにM&A業界に挑戦してみたいものの、いまいち転職のイメージがつかない。何から始めたら良いんだろう」
M&A業界への憧れはあるものの、どこから転職対策をしたら良いのかわからない、という人も多いのではないでしょうか。
本記事ではM&Aの仕事で求められるスキルや、転職を有利に進めるための対策などをまとめています。
M&A業界への転職を具体的にイメージしたい人は、ぜひ記事内容をご確認ください。

M&A業界への転職に必要とされるスキルと経験

M&A業界への転職は経験があると有利ですが、未経験だからと言って諦める必要はありません。
しかし、未経験からM&A業界へ転職する場合、関連業務の経験がないと評価は得にくいです。
具体的には、金融機関や会計事務所、事業会社の財務関連部門などでの勤務経験があり、一定のファイナンス知識があることが前提条件の一つとなります。

未経験であっても、事業会社でM&A業務や事業投資に携わっていた経験や、戦略コンサルタントとしての経験のほか、経営企画や事業企画、財務・経理部門での経験などは高評価です。
公認会計士や税理士資格保有者も同様に即戦力として期待されます。

あえて問われないものの、前提条件とされているスキルには以下のようなものがあります。

  • 資料作成スキル
  • 基本的な分析力
  • 交渉力
  • 迅速な判断力

資料を作成して分析する力は、もはやM&Aの仕事には欠かせない当然のスキルです。面接ではExcelやPowerPointのスキルについて聞かれることもあります。
受け答えを通じて、論理的な思考力も見定められるでしょう。
また、交渉力のベースとなるコミュニケーション能力も大切な基礎スキルです。咄嗟の判断力も面接の中で試されると考えておきましょう。

M&A業界への転職に有利な業務内容

M&Aの仕事は他業界で培ったファイナンス業務のスキルが役立つ傾向が強いです。
その他、金融機関での法人営業の経験もプラスに評価されるでしょう。
他業界の主な関連業務は次の通りです。

  • メガバンクや信託銀行、大手証券会社、外資系投資銀行での法人営業または法人ソリューションやプロダクト部門での経験
  • FASや投資ファンドでの実務
  • 監査法人や会計事務所、税理士法人での実務
  • 戦略もしくは経営コンサルティングファームでの戦略コンサルタント
  • 事業会社の経営企画、事業企画、財務・経理部門

特に会計関連のスキルは専門性が高いため、公認会計士や米国公認会計士は特に評価が高いです。その他、弁護士などの資格保有者も即戦力として期待されます。

M&A業界に向いている人とは?

M&A業界でいかんなくスキルを発揮できそうな人のタイプを3通りピックアップしてみました。

  • 大きな仕事を成し遂げたいと日々考えている人
  • 金融業界でのキャリアアップを考えている人
  • 日本の中小企業を支えたいと考えている人

大きな仕事を成し遂げたいと日々考えている人

責任感やプレッシャーを感じつつも大きな達成感を得たい、という人はM&Aの仕事に最高のやりがいを見出せる可能性があります。
M&Aは世界規模、かつ広い業界をまたぐ案件も多く、数兆円規模の企業価値を持つ企業同士の統合案件もあります。
とんでもなく大きな仕事をまとめて最高級の達成感を得たい人には、この上ない最高の仕事となるかもしれません。

金融業界でのキャリアアップを考えている人

財務、会計、金融領域でキャリア形成したいと考えている人は、M&A業界での経験を元に、ファンドや投資銀行への道筋や、大手事業会社のより良い金融関連ポジションへステップアップできる可能性も見えてきます。
多角的な視点から金融業界でのキャリアアップを考えている人にとって、M&A業界での経験は大きな武器となるでしょう。

日本の中小企業を支えたいと考えている人

日本の中小企業は、経営者の高齢化と少子化に伴う後継者不在など、事業継続の課題が顕在化しつつあります。
このままでは、日本の生産力は下降線をたどる一方です。
地域雇用の確保や、地域文化の産業維持、医療・インフラの維持、などM&Aの仕事は多くの社会貢献性を秘めた仕事でもあります。
誰かのためになりたい、仕事を通じて地域や国の下支えをしたいと考えている人にとって、M&Aの仕事は大きなやりがいとなるでしょう。

M&Aの具体的な仕事内容

M&A(Mergers and Acquisitions)とは、その名の通り企業の合併・買収に携わる仕事です。具体的な仕事内容は多岐にわたりますが、主に以下のような業務が含まれます。

  • 市場調査と企業分析
  • 戦略の立案
  • 企業の価値とリスク等の分析
  • 評価と価格交渉
  • 契約書の作成と締結
  • 資金調達と決済
  • 統合

企業買収を検討している会社から依頼を受けてターゲットとなる会社をピックアップし、企業の価値とリスクを分析した上で、ターゲット企業へ利を説いて最終的に合併まで漕ぎ着ける流れが基本です。

合併の際の契約書作成の段階では、専門家である弁護士の力が必要となり、資金調達や決済の段階ではファイナンスの知識が必要です。

M&Aのプロジェクトの完遂には、あらゆる場面で多くの専門知識と経験が求められます。

金融、法律、会計、コンサルティングなどの各分野の専門家が存分に力を発揮できる業界でもあります。

M&A業界への転職を有利に進めるためには

難易度が高い未経験からのM&A業界への転職を有利に進めるためには、どのような対策が必要なのでしょうか。
3つのポイントにて詳細を説明します。

関連する資格をできるだけ取得しておく

業務を行うにあたって、必ず必要となる資格はありませんが、持っておいた方が良い資格をピックアップしました。取得しておけば選考が有利になります。

  • 事業承継・M&Aエキスパート認定資格
  • M&Aスペシャリスト
  • JMAA認定M&Aアドバイザリー
  • 事業承継士
  • 中小企業診断士
  • 日商簿記(1級 or 2級)
  • 弁護士・税理士・会計士
  • 司法書士
  • 社会保険労務士

現職の関連業務の実績を作る

営業成績においては、顧客折衝能力がある証拠として、上位10%以内に入っていることが望ましいです。
M&Aの仕事では、会社の売買の交渉を初回の訪問からクロージングまで1年間程度の時間をかけて行います。信頼関係を構築し、伴走するには最低限の営業スキルが求められます。

その他、ファイナンス部門や法務部門などの場合、アピールできる実績があればより心強いです。

転職エージェントを使うメリット

未経験からM&A業界へ挑戦する場合、転職エージェントをうまく活用しましょう。
M&Aの仕事は全体像が掴みにくく、どのような対策をすると効果的なのか、いまいちわかりにくいです。
M&A業界に精通した転職エージェントなら、具体的なポジションと仕事内容、求めている人材や面接の対策などあらゆる情報を事前に教えてくれます。
転職エージェントの有無次第では内定ゲットに大きな差が出てしまうかもしれません。

まとめ

未経験からM&A業界へ転職するのは難しいものの、関連する業務経験があれば高い評価が得られます。
異業種転職を目指す場合、現職の中で関連する業務がないかチェックしてみましょう。
具体的に転職活動を進める時は、転職エージェントの活用が便利です。暗中模索の中、転職活動を進めるよりも、良い結果が得られやすいです。
エージェントとともに希望に満ちた将来への扉を開いてみてはいかがでしょうか。

 

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林健太郎…中之島キャピタルでM&Aコンサルタントを経験。成約も複数件経験し、マネージャーとして勤務後、M&A専門人材紹介会社のNewMA株式会社を設立。