「人材紹介会社からM&A業界への転職は可能かどうか?」
「人材紹介会社からM&A業界へ転職するにはどんな人が向いているか?」
企業と求職者の間に入り、転職のサポート・アドバイスを行う人材紹介業務や派遣業務を行うことを生業としている人材紹介会社。仲介業としても類似点の多いM&A業界へ転職を検討する人が増加傾向にあります。
一方で、M&A業界への転職は非常に難易度が高い事でも有名で、人材紹介会社(=異業種)からの転職は困難を極めます。
そこで当記事では、
上記について、詳しく解説します。
仲介業という点において類似点の多い人材紹介会社とM&A業界ですが、似て非なるもの、転職難易度は非常に高い事には変わりありません。
当然、事前対策なしでは、門前払いされる可能性も高くなりますので、以下の3つのコツを押さえることが大前提となります。
M&A業界において、高学歴・業界経験者であることは転職でも有利に働きますが、最も大切なのは「即戦力であるかどうか」です。M&A業界における即戦力というのは、高い営業力を備えている人の事を指しますが、具体的には以下の通りです。
M&A業界は「営業のプロフェッショナル集団」と称されることもあるほど、相応に高い営業力が求められます。そのため、現職における営業成績が上位10%以内であることがボーダーラインになることは覚えておきましょう。
また、一度10%以内に入った人と、常に上位10%以内をキープしている人では、当然後者に評価の軍配が上がることは明白ですので、この点も留意してください。
企業においては、会社の売り上げ・利益に貢献した人を表彰する制度がありますが、こういった表彰の実績も、選考の評価基準に大きく関わってきます。また、表彰の実績について、ただ「表彰された」だけではなく「会社全体の○%に貢献した」という部分が明確に分かることや、当時の表彰状(=証明書)といったエビデンスがあると有力になります。
人材紹介会社からM&A業界への転職を目指すにあたって、即戦力であることと並んで、M&Aに関する知識(資格)を有していることが、転職における絶対条件です。
具体的には、以下の資格が評価基準に影響します。
M&Aの業務上、財務や会計、税務、法務といった知識をもってコンサルティングしていくので、これらの資格取得は、ライバルと差別化を図ることにも繋がります。
一概に転職エージェントといっても、分野は多岐に渡りますが、その中で「M&A業界に特化した転職エージェント」を活用することが重要です。
M&A特化の転職エージェントは、
といったメリットがあり、これらを利用しない手はありません。
人材紹介会社からM&A業界へ転職するためのコツについて解説しましたが、これらは“転職前”の話で、当然ながら、転職“後”の働き方についても注力する必要があります。
「念願のM&A業界へ転職が叶ったけど直ぐ辞めてしまった」という認識の乖離を防ぐためにも、以下の点を押さえておきましょう。
M&A業界は、クライアントの数だけ目指すゴールも違うため、「この手法が正解」というものはありません。そのため、日々知識のアップデートを行う必要あり、時には自分のプライベート時間・お金を割く必要も出てきます。
また、プロジェクトによっては、M&A業務とは全く関係ない知識を求められることもありますので、それらをポジティブに吸収できる向上心が不可欠です。
M&A業界は、プロジェクト単位で業務遂行するのが一般的で、1案件につき約6~8ヵ月と長期的な案件になることが多いです。また、1人で複数の案件を同時並行することも珍しくなく、残業時間で換算すると月平均50~80時間、佳境時には100時間を超えることも。
特に、入社1~2年目の新人期は覚えることも多く、相応に業務量が増えますので、忍耐力が求められることは言うまでもないでしょう。
人材紹介会社からM&A業界へ転職するためのコツを解説しました。
コツを押さえることで転職が有利に働くことは間違いありませんが、それだけで転職できるほどM&A業界は甘くありません。そのため、M&Aに特化した転職エージェントの活用が不可欠であることは、企業と求職者を仲介するという立場であった人が一番理解しているところでしょう。
自分の能力を120%で発揮するためにも、ぜひ検討してみてください。